6/3にアマガミ(エビコレ+版)の全エピローグコンプリートを達成しました。
個々のエピローグについては個別で書くとして、ここではアマガミというゲーム全体についての感想を書きたいと思います。
結論としては、4点強い魅力を感じました。
1. ゲームならではのマッピングシステム
ゲームを始めてまず目に入る行動マップ。
説明書を読んでもイマイチすんなり理解が出来ず、とりあえずキャラアイコンのところに出ている数字を追いながら進めていく。
イベントを見るとそのマスに色が付き、周回プレイ時にも色は変わったままになる。
パッと見ではとっつきにくさを感じたことは否めませんが、実際に進めていくと実は複雑なことはありませんでした。
徐々に画面右の地図に色がついていくのが楽しく、コンプリート欲が刺激されました。
2. 舞台および世界観と個々のイベントのギャップ
アマガミをやっていて一番強く感じた魅力がこれでした。
主人公とヒロインは作中で時に甘く、時にギャグっぽく、時に変態的に様々な会話を繰り広げますが、そんな明るいイベントの数々とは反してゲーム全体を通した雰囲気はどことなくしっとりしているように感じました。
舞台が冬であること、最初に主人公のトラウマを描写していること、タイトル画面のBGMなど、様々な要因がどこか物悲しい雰囲気を作っており、それがヒロインとの会話内容とのギャップで物語を引き立てているような感覚がありました。
特にタイトル画面のBGMは、クリア後のエピローグから戻ってきたときに流れる曲でもあり
スキBEST・ナカヨシの時は心地よい喪失感を、
スキGOOD・BADの時は心を抉るような罪悪感を、
ソエンの時は冒頭の主人公と似たような寂寥感を
それぞれ感じさせてくれるBGMでした。
エンディング曲も絢辻さんと主人公の視点を思わせるバラードになっており、今ではイントロだけで涙が出てきます。
泣きゲーじゃないはずなのに、繰り返しプレイしていると何故か泣けてくる。そんなゲームだなと感じます。
アニメも1期、2期共に見たのですが、1期のOPは同じくバラードになっていて「アマガミのこの雰囲気が良いんだよな……」と毎話聴き入っていました。
3. 予想ができないスキBADエピローグ
6人のメインヒロインにはそれぞれ5つのエピローグがあったわけですが、スキBADについては結末がヒロイン毎に大きく異なっていたのが印象的でした。
最初に見たのは絢辻さんでしたが、同時にスキルートにいた棚町薫とは真逆の結末を迎えたので「あ、これ許されることもあるんだ」と意外に思いました。
ただ、「許されることもある」ということはすなわちその時点で未クリアの子達について結末がどちらに転ぶか分からないということであり、最後の最後まで緊張感をもってプレイすることができました。
特に強い衝撃を受けた絢辻さんと紗江ちゃんのスキBAD感想は以下(別タブで開きます)
・絢辻詞 スキBAD 初見感想
・中多紗江 スキBAD 初見感想
4. 隠しヒロインの危うい魅力
あまりにもプレイヤーの心理を上手くかき乱してくる。
プラス要素とマイナス要素が絶妙なバランスになっているんですよねこの子は。
・蒔原美佳の件でトラウマの原因となった(マイナス)
・ただし結果として主人公を助けることとなった(プラス)
・本編上崎ルートではテキタイを誘発してくる(マイナス)
・小学生の頃から主人公に思いを寄せていた(プラス)
パッと思いつくだけでも上記のようなものが思い出せました。
(一点目については上崎がいなくてもトラウマになっていた可能性はありますが……)
これ、ゲームをプレイしていない時に考える分にはどうにでも考えられるんですけど、本編に没入しているときは上崎を許すか許さないかものすごく悩むんですよね。私は初回は許せませんでした。
上崎についてはまだまだ考察したいことがあるので一概にこう、という意見を今は持っていないのですが、全エピローグをクリアした今でもまだ掘り下げるところがあるというのはキャラクターとしての魅力の高さを示しているのではないかと思います。
終わりに
この記事では個々のヒロインにフォーカスしていない私が感じたアマガミの魅力を書きましたが、まだまだ私の知らない魅力があると思います。
ヒロイン毎の良かった点とか書き出したら日が暮れるレベルですし。
テキタイイベントやクリスマスデート阻止失敗などまだ見ていないイベントも3割ほどあり、ファンディスクもこれからプレイしていくつもりです。また、無印版ではエピローグコンプリート時のイベント内容も異なっているようなのでそちらも見てみたい。今後が楽しみです。