厄介勢は無自覚である
彼らは自分たちが疎まれていることに気付いていない。
もちろん批判の声は耳にしているがそれが本当に自分のことを指しているとは思っていない。
経験談
昔、私は4人ほど深く交流していたオタクがいた。彼らは全員原作考察勢で平穏な人達だったのだが、その作品が声優イベントをたくさん打つようになり、イベントに参加するうちに私達の中の1人がだんだん声優をメインに追うようになっていった。
ありがたいことにその作品は多くのオタクの目に留まる作品となり、アニメの二期以降はキャラソンに声優ネタを入れるなどかなり声優偏重なコンテンツとなっていったのもあり、彼はイベントでどんどんはっちゃけるようになった。声優の出待ちをしたり大声を上げて認知を狙うのは当たり前だった。
これがこのまま続くようなら今後の付き合い方も考えなければならないと思い私達はたしなめたが、彼は「ほら俺は原作から追っかけてる勢だし、声優だけを追ってる声豚とは違うよ」と言い訳にならない言い訳をして自分の行動を変えることはなかった。
翌年、某イベントで彼が迷惑行為で晒し上げられ界隈で袋叩きにあった。
彼はそこで初めて自分がいわゆる「厄介勢」に分類されていたことを知ったようだった。他の厄介勢の名前を挙げ、あいつらよりはマシだ、あいつらは声優が好きなだけで作品愛がないんだ、など自分の行為を正当化する主張をし続けていた。
付き合いきれなくなった私達はもはやオフに誘うことは無くなっていたが、やがて彼はツイッター垢を作り直すと宣言して私達の周りから姿を消した。
かなり端折ったが上記のようなことが2011〜2012年にあった。
彼は元が平和な人だったことと付き合いが長かったこともあり、私達は彼が厄介勢になった際に強く言うことができなかった。きっと私達も同罪だったのだと思う。
このことがあった後SNS疲れという言葉を意識し始め、現在私はツイッターで能動的なフォローをすることがほぼ無くなった。
アイマスにおいてもUOぐるぐるマンや声優へクソリプを送る人のように多くの人に疎まれる行動をしてしまうオタクはいるが、彼らを見る度に昔交流していた彼のことを思い出すのだった。