昔、星井美希の「ショッキングな彼」という曲について思いを馳せたことがあって、当時あの曲を初めて聞いたときものすごいショックを受けたんですね。こんなの美希じゃないと。美希は初めは人に対してあまり興味を持っていなくて、Pに命を救われてから自分の生き方をしっかり見据える子であって誰にでも恋愛トークを振る子ではないと。
でもそれって、アイマス世界のファンから見たら全然知ったことじゃないんですよね。
「ふるふるフューチャー☆」もそうですが、あくまであれはあの世界のアイドルソングであって、我々が現実世界で認識する曲のイメージって恐らくあの世界には無い認識なんですよ。なので、少なくともアイドルマスターの世界において楽曲の歌詞を指して「これはアイドルソングではなくてキャラクターソング」なんて判定を下すのはあまり意味の無いことなのかな、と思っています。
最近ではお向かいの某炎上アイドルの曲が取り沙汰されていましたが、あれも「その世界の曲」と思えばまた違った見え方がするのかもしれませんね。私はあの子があの世界でどのようなアイドルとして認知されているのか知らないので勝手なことしか言えないですけど。
しかし、そうは言っても現実世界の作詞家がキャラクターのパーソナリティを踏まえた詞を用意することは往々にしてあると思います。それもアイマス世界と現実世界の境界を曖昧にする要因だと思います。もっとも、架空と現実の融合による不思議な感覚は現実世界にいる我々しか感じることはできないので、この良くも悪くも歪な状況は楽しむべきなのかもしれません。
楽曲が生まれる経緯をゲーム内で描写するのも面白いと思います。披露するまでの経緯はコミュで描かれていても、楽曲そのものが生まれるまでの経緯は私の知る限りではアイマスDS、OFA、KRしか知りません。もっとも、今はどの事務所も人が多くなっているので一人一人の曲の専用コミュを作るのは困難かもしれないですが。
この記事にはヤマもオチも無いんですけど、言いたいことは「その楽曲が歌唱される世界の消費者の認識を少しイメージする」ことで世界は広がるかもしれませんね、ということで、その点は常に意識していたいなというお話でした。